ぱっと うみも イルカも きえて、
いつもの ベッドに いました。
「ゆめだったんだ…。」
あさが きて、めがさめたのです。

「ああ、たのしかった!」
エムくんは げんきよく おきて、
トイレにいき、かおをあらい、ふくをきて、
あさごはんを パクパク たべました。
きっと、たくさん ジャンプをしたから、
おなかが すいたのですね。
その日から、エムくんは
ときどき イルカと うみであそぶ 
ゆめを みました。
もぐりっこしたり、ジャンプの たかさを きそったり、
せなかに のせて もらったり。
あしを はなさきで おしてもらい、
イルカショー みたいにジャンプしたり…。
そして、ゆめをみたあさは、
きまって おなかが ぐーぐーなって、
ごはんをパクパク たべました。

ゆめのなかでは、こんなに げんきよく 
うごいて いるけれど、
あさみると それは  ただの ちいさな
ねんどの イルカで、
ピクリとも しません。
エムくんは、こびんの なかの
イルカをじっと ながめては、
「ふしぎだなあ。」とつぶやきました。
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